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2021年度 副理事長 方針
副理事長 方針
公益社団法人 比企青年会議所
副理事長 中嶋 亮順
私たちの一歩一歩のあゆみが、
比企地域の道となる
![埼玉県東松山市 岩殿観音 副住職 中嶋亮順先生 前職では生命科学の研究に従事 論文多数 理科学系の幅広い専門的な知識を現在の仕事に生かしている。また比企青年会議所の様々な問題を理論的にとらえ的確に解決に導いている。比企青年会議所の頭脳。](https://static.wixstatic.com/media/341f10_f7edbf6a6ea74a8a84f1b270e19161d8~mv2.jpg/v1/crop/x_478,y_0,w_749,h_960/fill/w_142,h_182,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/12_14.jpg)
私たちが運動する比企地域は、1市7町1村それぞれに多くの魅力にあふれています。しかし、それと同時に地域が抱える課題もひとつとして同じものはありません。人口の減少問題を例にしても、各市町村によって原因は異なり、それぞれに対策をとる必要があるでしょう。そして、私たち比企青年会議所は、地域課題を改善すべくさまざまな運動を展開してきました。
私たち比企青年会議所は、過渡期と比べると人数は半分以下になり、これまでと同じように運動を展開すれば、少ないメンバーに多くの負担が覆い被さる状況になっています。これを「負担」という言葉で捉えるのではなく、「機会」として捉えることが大切だと、青年会議所で活躍をしてきた方たちは語ります。しかし、この発想の転換が現状の比企青年会議所にはできていません。物理的な負荷にも問題がないわけではありませんが、最大の問題は私たちメンバーが前向きな心を持てていないことにあるのでしょう。
この心の持ちようは、私たち比企青年会議所のみに限ったことではありません。2019年に全国的な被害をもたらした台風19号は、比企地域にも多くの爪痕を残しました。その被害は人的なものや家屋の損壊だけではなく、地域の人々の心にも影を落とし、地域発展の足取りを重くしました。そして、その被災からの復興が見えようとしたその時、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、私たちの生活を一変させ、人々もどこか後ろ向きな心持ちになっているように感じます。明るい豊かな社会を実現するためには、地域の人々が自分たちで考え、自ら行動を起こすことが必要不可欠です。そのためには、人々が前向きな心を胸に抱かなければなりません。
人々が希望をもつ要因のひとつに、次代を担う子ども達が明るい未来を思い描くことができるかどうかというものがあります。この子ども達の明るい未来を実現するためには、将来への可能性を引き出すことが必要です。そのために、子ども達に多様な選択肢を示し、その選択肢を叶えるためにも明確な道筋を示さなければなりません。子どもであったとしても自らの行いの責任を自覚し、たとえ失敗をしたとしても大人たちはそれを学びの機会にしてあげなければならないのです。それによって子ども達は自ら考え、行動のできる人材へと成長していくでしょう。
まちに人々が集うためには、若い世代が不安なく暮らせる必要があるでしょう。自分の暮らす市町村だけではままならないことも、比企地域の市町村が連携することで課題への解決策も見出すことができるはずです。そして、比企地域には多くの世代や考えをもった人々がいます。それらの人々の多様な価値観を汲み取ることができれば、これまで見えてこなかった選択肢も出てくるでしょう。そのためにも、埼玉ブロック協議会をはじめとした、青年会議所同士の連携が必要とされます。
明るい豊かな社会は、短い期間で達成できるものではありません。この理想に向かって段階を踏んで歩みを進める必要があります。私たちの一歩一歩のあゆみが、比企地域が進むべき道になると信じ、困難な壁にも立ち向かい、歩みを止めない姿を見せることで、人の心を前向きにし、運動へと展開していきます。